住宅ローン金利は引き下げ交渉できる?実際に銀行に相談して0.2%下げてもらった話
住宅ローンを借りるとき、変動金利か固定金利かで迷う人は多いと思う。令和4年度の調査によると、約8割の人が変動金利を選んでいるそうで、自分も2018年にローンを組んだときは、迷うことなく変動金利を選んだ。
だって、安かったから。
将来上がるリスクも一応理解していたつもりだったけれど、2024年からじわじわ金利が上がり始めて、「後から支払いが増えるの、やっぱしんどいわ…」と感じるようになった。
固定金利に切り替えることも検討はした。たとえば、SBI新生銀行の全期間固定型では、2025年5月時点で2.15%という金利が提示されていて、今の返済額と比べてかなり重く感じた。「金利上昇は気になるけど、今それに備えて返済額を増やすのも正直きつい…」と思って、結局変動金利のままでいくことにした。
我が家のローン状況(ざっくり事実)
- 借り入れ先:地元の地銀
- 残債:1,990万円
- 金利:0.875%(変動) → 2025年6月から1.025%へ引き上げ予定(※当初は0.625%)
- 月返済:約63,635円
- 残り期間:約28年
金利負担を下げるためにやったこと
モゲチェックで借り換えシミュレーション
まずは他の銀行で借り換えたらどうなるか、比較サイト「モゲチェック(https://mogecheck.jp/)」を使って調べてみた。
手順は簡単:
- トップページ →「借り換えはこちら」
- 金利タイプで「変動金利」を選択
- 銀行ごとの金利比較から候補を選ぶ
私は「SBI新生銀行(金利0.680%)」を選び、公式サイトでシミュレーション。借り換えによって50万円以上の差が出る試算になった。
でも正直、手続きの手間と費用を考えると微妙なラインだった。さらに、SBI新生銀行がこの金利を今後も維持するかもわからない。
地銀に直接交渉してみた
そこで思った。「これ、借り換えじゃなくて交渉の材料になるんじゃ?」
地銀の支店に電話してこう伝えた:
- 他行で借り換えを検討している
- 手数料込みでも総額で50万円以上お得になる試算
- 手続きが面倒なので、可能なら金利を下げてほしい
- 借り換えする意味がなくなるくらいまで下げてくれたら十分
結果、金利の引き上げは見送られ、2025年6月以降の金利を0.825%にしてもらえることに。
支払い総額は約60万円ほど軽くなる計算になった。条件として、銀行アプリの登録・クレジットカード発行・支店での書面契約が必要だったが、それでも借り換えに比べて遥かに簡単だった。
金利0.2%下がるとどれくらい変わる?
以下は、全期間同じ金利で推移した場合の比較試算:
パターン | 支払い総額(試算) |
---|---|
金利交渉せずそのまま | ¥23,163,140 |
金利0.2%下げてもらった場合 | ¥22,463,155 |
借り換え(SBI新生銀行) | ¥22,648,187 |
→ 借り換えよりも交渉の方が得になった!
まとめ:「変動金利の人は“交渉”を忘れるべからず」
「変動金利って、上がったらしょうがないよね…」で終わらせるのはもったいない。調べて動いただけで、60万円以上の差が出た。
しかも借り換えよりも簡単でスピーディーだった。もちろん交渉がうまくいくかは銀行次第だけど、「言うだけタダ」で動いてみたら、意外と道は開けるかもしれない。
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