この記事は、
- 年金って実際いくらもらえるの?
- 年金定期便の見方を分かりやすく教えてほしい
- 年金は昔と比べて減ってるの?今後は減るの?
といったことを知りたい人向けの記事です。
結論:年金はいくらもらえるか?
年金は以下の計算式でざっくり出せて、その金額を65歳以降、終身で毎年受け取ることができる。
- 国民年金(基礎年金):79.5万円/年(2025年度時点の満額)
- 厚生年金(報酬比例部分):平均年収 × 0.005481 × 厚生年金の加入年数
たとえば、
25歳〜55歳の30年間、年収400万円で働いた会社員なら、
79.5万円 +(400万円 × 0.005481 × 30年)= 約145万円/年
65歳以降、毎月12万円ほどもらえることになる。
55歳でFIREする前提で計算してみたけれど、正直…思ったより少ないな。。
年金だけで暮らしていくのは難しそう。
老後に必要なお金は年金だけじゃ足りないかもしれない。保険を見直して、将来のお金をどう増やすか考えた話はこちら:
年金定期便の見方・各項目の意味
【1】これまでの加入実績に応じた年金額(今年)とは?
前年12月末時点での、国民年金と厚生年金の加入実績に基づいて、将来65歳から受け取れると見込まれる年金額(年額)のこと。
つまり、その後まったく保険料を支払わなかったと仮定した場合に、もらえる見込み額。
※年金定期便は毎年、誕生月に届くのが基本。
【2】これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)とは?
昨年の年金定期便に記載されていた、「これまでの加入実績に応じた年金額(今年)」に相当する金額。
つまり、一昨年12月末時点までの加入実績に基づいた金額。
【3】最近の月別状況とは?
定期便にある「最近の月別状況」は、直近13カ月分の標準報酬月額と標準賞与額を表示したもの。
この金額を合算して0.005481をかけても、年金額の増加分とピッタリ一致するわけではない。
これは実際の年金計算が、月ごとの加入実績・端数調整などを含めて行われているから。
【4】標準報酬月額って何?
これは実際の給料額ではなく、一定の区切り(等級)で丸められた金額のこと。
例:実際の月給が30万5,000円だったとしても、標準報酬月額は32万円(等級20)として扱われる場合がある。
→ 年金計算や社会保険料はこの「標準報酬月額」に基づいて行われる。
【5】これまでの保険料納付額(累計額)とは?
そのまま、これまで支払ってきた年金保険料の合計金額。
厚生年金保険料:会社員や公務員などが給料天引きで支払っているもの
国民年金保険料:学生や自営業者などが自分で支払うもの
【6】これまでの年金加入期間とは?
国民年金・厚生年金を支払った「月数」のこと。
この合計が120カ月(=10年)以上ないと、年金は原則もらえないらしい。
年金って何歳まで生きれば元が取れるの?
年金定期便で計算してみた。
- これまでの納付額(累計):10,247,142円
- これまでの加入実績に応じた年金額(年額):1,139,331円
年金が110万円を超えると課税対象になるらしいので、
ざっくり年8万円くらい税金が引かれると仮定して:
10,247,142 ÷(1,139,331円 − 80,000円)≒ 約9.67年
つまり、65歳から約10年、75歳まで生きれば元は取れるみたい。
平均寿命を考えると、回収できる可能性は高そう。
年金って批判されがちだけど、思ってたより「わるくない」んじゃない?と思えてきた。
老後資金の確保のためには、日々の固定費の見直しも大切。
年金を増やす方法(繰り下げ受給)
年金は繰り下げ受給をすれば、もらえる金額が増える。
繰り下げ年数 | 増加率 |
---|---|
0年 | 100% |
5年 | 142% |
10年 | 184% |
※1年ごとに約8.4%ずつ増える(最長10年まで)
たとえば、5年繰り下げた場合、81歳以降は繰り下げた方が得になる計算。
あとは生きれば生きるだけ得になる。
……なんか損得で語るのもアレだけど、大事な判断材料やと思う。
年金は昔と比べて減ってるの?今後はどうなる?
昔は、厚生年金の係数が 0.0075(7.5/1000) だった。
→ 今は 0.005481 に引き下げられており、給付水準は明確に抑えられている。
加えて、2004年からは「マクロ経済スライド」なる仕組みが導入され、
物価や賃金が上がっても、年金額の伸びは抑制されるようになった。
将来のために少しでも多く残すためには、借金やリボ払いは要注意。
👉 リボ払いはやめとけ!70万円の借金を抱えた友達を全力で止めた話
まとめ:年金を調べて分かった3つのこと
- ✅ 年金定期便を見れば、将来もらえる金額とその根拠がある程度わかる
- ✅ 思っていたより少ないけれど、払ってきた分は回収できそう
- ✅ 年金だけでは足りないけれど、繰り下げや資産形成で老後の選択肢は広がる
以上
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